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印刷用語について 2

印刷やプリンターについて調べているとたまに出てくる印刷用語。
前回では書ききれなかった用語を追加でまとめました。


ゴースト

本来の絵柄にはないはずの濃淡が、実際の印刷物に現れる現象を言います。
原因はインク量のバランスが崩れることで、印刷するインクの色によって目立たなかったりしますが、印刷機では回避できず、インクローラーを使用する印刷機全てに起こりうるトラブルです。


防ぐために、捨てオビと呼ばれる仕上がりに影響しないくわえ部分(印刷される最初と最後の部分)にベタのオビを印刷することで、インクのバランスを一定に保ち、ゴーストの発生を防ぎます。


特にワンポイントの模様など、スポット的に印刷する場合に起こりやすく、印刷データの中に捨てオビを配置しておくことが重要です。


減感印刷

主に領収書などの伝票の印刷の際に使われる印刷技術です。


感圧紙の中用紙あるいは、下用紙の転写を止めたい部分に減感インキでベタ印刷を行います。
減感印刷が施された部分は、複写時に上から書いたりプリンターで印字しても写らなくなります。


減感インキの色は淡い白色なので、白紙の感圧紙だと減感印刷してある部分はほとんど目立たず、色が付いている感圧紙でも紙色が透けるので目立ちません。


1つの伝票内で複写させたい部分とさせたくない部分とをコントロールできるので、設計の自由度があがります。


ドライダウン

ドライダウンとは、インクが乾燥して、印刷直後よりも色が沈むことを言います。
上質紙やマットコート紙でよく発生する現象で、印刷直後は綺麗に色が出ていても、時間が経つとつやがなくなり、濃度が落ちて色がくすんで見えてしまいます。


上質紙やマットコート紙での印刷の場合は、注意が必要です。


ピッキング

印刷用語においてのピッキングとは、印刷の時に紙面がむける現象を言います。
原因はインクの粘着性が強すぎるもしくは、または紙の表面の強度が弱いなどが考えられます。
紙の毛羽立ちもピッキングのひとつです。


ダブリ

印刷した画像が二重になって見えるように印刷されてしまう現象のことを言います。
原因は、プリンター、印刷機の不調などが挙げられます。
機械本体の不調や、調整不良によって起こることが多いです。


また、プリンターや印刷機の不調のみでなく、癖のある用紙を使用すると起こりやすくなります。


パイリング

版残りとも言います。
印刷中にローラーや版の上にインキが堆積することを言います。
原因はインク不良、印刷機の調整不良などが挙げられます。



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